
引き続き、神経系の疾患について、ご紹介します。
11.クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
症状
・異常なプリオン蛋白が脳に蓄積し、神経細胞が変性して起こる
・50から70歳代に稀に起こる病気で感染性がある
・物忘れや異常行動などの精神症状から歩行障害
・手の震えなどの運動症状
・認知症の進行などを経て最終的には無動無言状態となる
特徴
・日本では自然発症や患者の組織を移植したことによる医原性が多い
・狂牛病の病牛を食べて発症する変異型CJDの例も報告されている
治療・介護
・有効な治療は見つかっていないため、病状に応じた介護を行う
・神経組織以外に感染の危険はないため、介護上の問題はない
12.多発性硬化症(MS)
症状
・自己免疫による脱髄が原因で脳や脊髄が冒される
※脱髄とは、神経線維を取り巻く髄鞘が破壊される状態のこと
・障害された部位によって発現する症状は異なる
特徴
・日本では視神経と脊髄が冒されるケースが多い
・視力低下、四肢の運動麻痺、歩行障害、排尿障害、感覚障害
治療・介護
・脱髄は治療により症状を回復できるが、再発リスクがある
・再発を繰り返すと後遺症が残るので注意を要する
・発症または再発期には、副腎皮質ステロイド療法
・慢性期には、対症的に薬物療法を行う
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