
高齢者の口腔の特徴
高齢者の口腔の特徴
→口腔粘膜の萎縮、歯槽骨の吸収、唾液分泌機能の低下、そしゃく筋力低下、機械的刺激や感染に対する抵抗力の低下
・高齢者は、長年のそしゃく運動により、エナメル質が摩耗し、歯がすり減ります
・歯茎が後退して歯根部が表に現れる
・歯と歯茎の境界に楔(くさび)状のへこみができる
・う蝕や歯周病の原因となる歯垢もたまりやすい
高齢者が服用する薬には、唾液の分泌を抑えるものがあり、そのため、口腔内が乾燥して洗浄作用がにぶくなり、歯垢がたまる原因となる
口腔内の課題分析
→義歯装着の場合は義歯をはずし、食物や異物が義歯の間にはさまっていないか確認する
経管栄養を行っている場合や、歯が無い場合、唾液分泌量が減少し、自浄作用が低下するため、積極的な口腔清掃が必要
合併症のある人に対する配慮
1.血圧障害
→脳血管障害や狭心症、心筋梗塞などの背景因子に注意する
2.脳血管障害
→後遺症で片麻痺がある場合、口腔内の清掃がうまくできず、誤嚥性肺炎を起こすこともある
3.虚血性心疾患
→精神的ストレスや痛みにより再発作をおこすことがあるが、ブラッシング程度の口腔ケアであれば問題は少ない
※心筋梗塞を起こした人の場合、薬の影響で血が止まりにくいことがあるため、歯石除去などでは注意を要する
4.転倒・骨折
→要因となる骨粗鬆症など疾患への理解と転倒を起こさない環境整備が重要
5.認知症
→認知症の症状をよく理解し、受容的な対応を心がけるなどコミュニケーション上の配慮をする
↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓

にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
- 関連記事
-
- 主な感染症(1)
- 口腔ケアの具体的方法
- 高齢者の口腔の特徴
- 栄養と食生活の課題分析
- 褥瘡の予防法