
検査値とその意義
1.身長・体重
・身長短縮
→脊椎圧迫骨折、骨粗鬆症
・体重(急激な)減少
→悪性腫瘍、糖尿病悪化、脱水症、低栄養
・体重増加
→肥満症、浮腫性疾患(心不全、ネフローゼ症候群、肝硬変)
2.総蛋白・アルブミン
・総蛋白低い(低蛋白血症)
→低栄養、ネフローゼ症候群、悪性腫瘍、糖尿病、悪性貧血、肝硬変
・総蛋白高い(高蛋白血症)
→脱水、感染症、多発性骨髄腫
・アルブミン低い
→低栄養、浮腫
3.血清脂質・血糖
・LDLコレステロール上昇
→脂質異常症
・HDLコレステロール低下
→虚血性心不全の危険因子
・中性脂肪上昇
→脂質異常症
※上記3つは、60歳代までは上昇し、その後は低下
・血糖上昇
→糖尿病
※空腹時血糖の変化は少ない
4.肝機能
・AST(GOT)上昇
→慢性肝炎、肝硬変、肝がん、心筋梗塞
・ALT(GPT)上昇
→肝炎、肝硬変、肝がん、心不全、筋疾患
・γ-GTP上昇
→脂肪肝、アルコール性肝炎
5.腎機能
・クレアチニン(Cr)上昇
→腎機能障害
・尿素窒素(BUN)上昇
→腎機能障害、消化管出血時、脱水症
・クレアチニンクリアランス低下
→老廃物の排泄機能低下(腎機能障害)
6.電解質
加齢に伴う変化
・ナトリウム:上昇傾向
・カリウム:増加傾向
・クロール:変化なし
(次回に続く)
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