
高齢者の精神障害
1.老年期精神障害の分類
機能性精神障害→その機能自体が障害をきたす
・老年期幻覚妄想障害
・老年期気分障害(老年期躁鬱病)
・老年期神経症
・老年期パーソナリティ障害
器質性精神障害→脳の器質疾患に起因する
・せん妄
・アルツハイマー病
・血管性認知症
・ピック病
・レビー小体認知型症
2.せん妄
症状
・軽度の意識混濁に加え、錯覚、幻覚、妄想、興奮を伴う状態
特徴
・脳血管障害、認知症、頭部外傷などの脳の器質疾患に伴うことが多い
・心疾患、呼吸器疾患、腎疾患、感染症、骨折、手術、脱水、栄養失調、薬なども原因となる
治療・介護
・治療は薬物療法
・予防方法としては、静かな環境と夜間の適度な照明
3.老年期気分障害(老年期うつ病)
症状
・うつ気分に加え、活動意欲や注意力の低下、緩慢な動作、不安、焦燥感、情緒不安定などを示す
特徴
・初老期(50~64歳)に好発
・高齢者の自殺の主要な原因のひとつ
・配偶者や親しい人との死別、家庭内の葛藤、社会的地位や役割の喪失、転居、慢性疾患の合併などが発症のきっかけになることが多い
・若年者よりも、食欲低下、全身倦怠感、頭痛など身体症状も伴う
・忘れっぽく会話も十分できないなど認知症と同様の症状も出る
・治療後には納まる(仮性認知症)
治療・介護
・早期受診が大事
・治療は、休養、精神療法、薬物療法
・薬物は眠気、ふらつき、口渇、便秘などの副作用に注意
・受容的に接し、不用意に励ますことを控える
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