緩和ケア

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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放射線療法について、ご紹介します。

放射線療法
・患部に放射線を照射してがん細胞を死滅させる局所治療
・臓器の機能を残すことができる
・手術より身体への負担が少ない
・がんの完治にも痛みの緩和ケアとしても行われる
・手術後の再発予防としても行われる

緩和目的の放射線療法
・がんによる痛み、消化管の通過障害、気道や上大動脈狭窄による症状、脳転移による頭痛や嘔吐を緩和する
・特に骨転移の痛みを緩和するのには効果的

放射線を照射するのではなく、アイソトープ(放射線を出す物質)を薬として体内に埋め込んだり、注射する方法もあります。

放射線療法の副作用
1.全身倦怠感
放射線照射後、痛みが強いときは鎮痛剤を使用する
2.照射部位の皮膚の炎症
特に、首回り、腋の下、乳房の下、陰部など皮膚が湿っていてしわになっているところや皮膚が摩擦を受けるところによく起こる
3.照射部位の消化管粘膜の障害
咽頭、食道、直腸、肛門などによく起こる
ドライマウス、口内炎、嘔吐、のどの痛み、飲み込み時の痛み、下痢、便秘、直腸や肛門の痛みや炎症など

放射線療法は効果が高い半面、照射部位の皮膚や粘膜に炎症が起きるなどの副作用があり、それぞれ適切なケアが必要となります。


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2014.03.22 08:35 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |
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神経ブロックについて、ご紹介します。

神経の集まっているあたりに、麻酔薬や神経を破壊する薬を注入し、神経のはたらきを止めることにより痛みを抑えることを神経ブロックと言います。

神経ブロックが有効な例
・上腹部内臓による腹痛と背部痛などの内臓痛
・直腸、前立腺、子宮頸部など骨盤内部の内臓痛
・骨転移による体動通
・筋肉のけいれんによる痛み
・神経障害性疼痛
・消化管の動きに伴う痛み
・入浴により緩和する痛み

通常のオピオイドで痛みがとれなかったり、副作用が軽減できない場合など、痛みが強い部分にかよう神経が脊髄から出る場所周辺にカテーテルを留置してモルヒネなどを持続的に投与するのを硬膜外鎮痛法といいます。

自分で鎮痛剤を注入できるPCAポンプと呼ばれるものがあります。これは、硬膜外鎮痛や持続皮下注射などで、患者自身がボタンを押して鎮痛剤を注入する機械です。痛みが強くなったとき、自分で鎮痛剤を追加できて便利です。
※PCA:Patient Controlled Analgesia(患者が自分で調節する鎮痛法)

急に痛みが強なったとき、医師や看護師に頼らず、自分で鎮痛管理をすることができると、患者の自立が得られます。

できることが少なくなっていく一方、自分で自分を管理できることは大切なことです。


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2014.03.21 07:10 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |
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鎮痛補助薬について、ご紹介します。

がんの痛みの中には、強い痛みを抑えるオピオイドでも鎮痛効果が出にくい痛みもあります。その場合、鎮痛補助薬を使用しますが、以下に列挙します。

痛みの種類と鎮痛薬
1.神経が傷ついた痛み(神経障害性疼痛)
・痛みの感覚
ずっとしびれる、焼けるような、締め付けられるような
・有効な鎮痛補助薬
抗うつ薬、抗けいれん薬、抗てんかん薬、帯状疱疹後神経痛薬、抗不整脈薬
※抗うつ薬は、うつ病でなくつも鎮静作用があるため処方されます
・商品名
リリカカプセル

2.骨転移の痛み
・痛みの感覚
うずくような、割れるような
・有効な鎮痛補助薬
骨粗鬆症の薬(骨を溶けにくくする薬)、放射線を出す薬
・商品名
ゾメタ、アレディア

3.筋肉の痛み
・痛みの感覚
こる、つる
・有効な鎮痛補助薬
抗不安薬
※不安を軽減することで筋肉の緊張を取り、痛みを和らげる
・商品名
セルシン、ホリゾン

4.胃腸の痛み
・痛みの種類
きりきりした、さし込むような
・有効な鎮痛補助薬
胃腸のけいれんを抑える薬、便秘予防薬、吐き気止め
・商品名
ブスコパン

5.腫瘍による圧迫とむくみによる痛み
・痛みの感覚
おもだるい、押さえつけられるような
・有効な鎮痛補助薬
ステロイド薬(炎症を抑える)
・商品名
リンデロン、デカドロン


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2014.03.20 09:20 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |
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麻薬以外の鎮痛薬について、ご紹介します。

WHO3段階除痛ラダー方式における、最初の段階には、弱い痛みに効く非オピオイドの鎮痛剤には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)アセトアミノフェンが使われます。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)の特徴
・炎症を抑えることにより痛みを緩和します
・種類や投与法の種類が多く、個人に合うものを選べる
・皮膚転移の痛みや関節痛に効く
・骨転移の痛みには、オピオイドより強い鎮痛効果がある
・耐性や依存性は生じない
・胃腸や腎臓の障害が起きることがある
・出血傾向をもたらすことがある
・それ以上増やしても鎮痛効果が高まらない限界量がある

主なNSAIDs(商品名)
・ボルタレン、ロキソニン、ナイキサン、セレコックス、モービック、ハイペン

アセトアミノフェンの特徴
・鎮痛作用があり弱い痛みを和らげる
・子供の解熱に使用される
・炎症を抑える作用がないが副作用が少ない
・胃腸障害や腎障害の場合、NSAIDsとの併用も可能

鎮痛の目標
第1段階:痛くて眠れないことがないように
第2段階:静かにしていれば痛みがない
第3段階:体を動かしても痛みがない
第4段階:痛みを感じず日常生活が遅れる

がんの痛みの中には、オピオイドでも鎮痛効果が得られない痛みもあります。そのような痛みへの対処方法は、次回、ご紹介します。


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2014.03.19 10:37 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |
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麻薬の副作用と対処法について、ご紹介します。

麻薬(オピオイド)の副作用は個人差があります。従って、個人別に適切な使用量を見極めることが大切です。

オピオイドの主な副作用と対処法
1.眠気
・使用開始後や増量すると数日後に現れるため、一時的には様子をみる
・状態の悪化など他の理由によるものもあるので注意が必要
2.嘔吐、吐き気
・あらかじめ吐き気止めを投与してから、オピオイドの使用を開始する
・2週間ほどで症状は薄れるので様子をみる
3.便秘
・眠気や吐き気と違って時間が経つと薄れることがないため緩下剤を使用する
4.口内乾燥
・薬で対処するのではなく、飴をなめたり水分をこまめに補給したりする
5.発汗
・薬で対処するのではなく、タオルでこまめに体を拭いたり、下着を交換する
6.発熱
・オピオイドの副作用以外の原因を考える
7.錯乱、幻覚、せん妄
・精神安定剤を使用する
・高齢者に多いので注意しておく
8.呼吸抑制
・通常の投与で起きることはない

オピオイドの使用を開始後に、上記のような症状が出ても、それがオピオイドの副作用であるか否か考えることが大切です。

投与前からあった症状でオピオイドの使用量を減らすと鎮痛効果に影響が出たり、原因への対処が出来なくなるからです。


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2014.03.18 09:35 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |
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鎮痛剤を使うときに配慮すべきことを、ご紹介します。

鎮痛剤の使用には、WHO方式の5原則を基本とします。

WHO方式の鎮痛剤使用の5原則
1.できるだけ口から飲む
→自己管理しやすく、簡単で苦痛がないため
2.時刻を決めて規則的に投与する
→とりれなく安定した効果を持続できるため
3.WHO3段階除痛ラダーに沿った順序で薬を選択する
→痛みに応じた適切な投与ができるため
4.投与量は患者ごとに決める
→人により痛みが消える量が違うため
5.患者に沿った細かい配慮
→副作用への対応を患者や家族に説明をして同意を得る

WHO3段階除痛ラダー
WHOが提唱した世界共通の鎮痛方法で、患者の痛みを軽・中・強の3段階に分け、それぞれに応じた鎮痛剤を選択する
・第一段階(軽度の痛み):オピオイド以外の鎮静剤を使用
・第二段階(中度の痛み):弱い痛みに使うオピオイドを使用
・第三段階(強度の痛み):強い痛みに使うオピオイドを使用

鎮痛剤の形
1.経口薬
・口から飲む薬で、これがまず優先
2.坐薬
・口から飲めず、直腸に異常がない場合、肛門から挿入する
・飲み薬よりも速く強い効果がある
3.貼付薬(ちょうふやく)
・皮膚に貼る薬
・便秘や眠気がひどい場合、フェンタニルのパッチを使う
4.注射薬
・経口薬、坐薬、貼付薬が使えず、レスキュー(速放性製剤)も使えない場合、皮下または静脈に持続的に注入する


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2014.03.17 08:49 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |
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麻薬に対する誤解と正しい知識について、ご紹介します。

麻薬は優れた鎮痛薬ですが、根強い誤解が存在します。

麻薬に対する誤解
・麻薬中毒になる
・末期患者に使用するため、先が短い
・寿命を縮める
・副作用が強く継続して使えない
・一旦、使用すると何もできなくなる
・頭がおかしくなる
・早くから使い始めると効き目がなくなる

このような誤解が生まれたのは、昔の医師は、末期患者の痛みを緩和するため、急激に大量のモルヒネを投与していたことがあったからです。

現在は早期の段階から、適切な量を投与しており、上述した誤解のようなことは起きません。

麻薬に対する正しい知識
・痛みのある人に使えば依存が起こらない
・減量や中止することも可能
・痛みがあれば早期から使う
・早期に使用を開始すると痛みが軽減し、結果として延命する
・適量であれば普通に生活することができる
・知能や認知機能にはほとんど影響しない
・効果がなくなることがないので早期から使用できる


日本は他の先進国に比べると緩和ケアで使用する麻薬の使用は遅れています。つまり、十分な鎮痛が実施されていないということです。

今後は、全ての医師が痛みを和らげる知識や技術を身に付け、患者さんの苦痛をできる限り最小限に留めることが期待されます。


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2014.03.16 08:20 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |
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がんの痛みに使用する鎮痛薬について、ご紹介します。

がんの痛みに使う薬
1.オピオイド
2.非オピオイド
3.鎮痛補助薬

オピオイド
・鎮痛効果の高い医療用麻薬のこと
・多く投与しても効かなくなることがない
・痛みがなくなるまで投与することができる
・神経障害性疼痛(神経が傷ついた痛み)には効かない

日本で認可されているオピオイド(医療用麻薬)
軽度から中度の痛みに使用
1.コデイン
・体内で代謝され、モルヒネになる
・モルヒネより副作用が少ない
・咳止め効果がある
・天井効果がある
2.トラマドール
・麻薬ではない
・便秘や嘔吐の副作用が少ない
・神経障害性疼痛(とうつう)にも効く

中程度から高度の痛みに使用
3.モルヒネ
・呼吸困難に効果がある
・錠剤、坐薬、注射など複数の投与法がある
・副作用が多い
・腎障害には注意を要する
4.オキシコドン
・モルヒネと同じ効果
・モルヒネより強い鎮痛作用
・腎障害が少ない
・幻覚やせん妄が少ない
5.フェンタニル
・合成麻薬
・便秘、幻覚、せん妄が出にくい
・腎障害がない
6メサドン(メタドン)
・上記(1~5)が効かない場合に使用する
・合成麻薬
・ゆっくり作用し長く効く
・適量の個人差が大きい
・神経障害性疼痛にも効く
・腎障害がない
・苦い
※メサドンはヘロインなど麻薬中毒の治療薬ですが、がんの治療薬としても世界中で使用されています。

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2014.03.15 10:24 | 緩和ケア | トラックバック(-) | コメント(0) |