内分泌・代謝疾患について、ご紹介します。
甲状腺疾患
1.甲状腺機能亢進症
・甲状腺ホルモンが過剰に合成・分泌された状態。
・症状は、発刊過多、体重減少、頻脈、眼球突出など。
・バセドウ病など。
2.甲状腺機能低下症
・甲状腺ホルモンの不足により、生体代謝が低下した状態。
・症状は、むくみ、倦怠感、寒気、眠気、皮膚乾燥、便秘など。
・先天性の甲状腺機能不全による発育生涯をクレチン症という。
・成人性のものを粘液水腫という。
脂質異常症
・血液中に含まれる脂質であるLDLコレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)が過剰、または、HDLコレステロールが不足している状態。
痛風
・血液中に尿酸が増えすぎた状態。
・主な症状は、急性関節炎。
・発作は母趾の付け根に起こりやすい。
・予防法として、肉類やビールなどプリン体の多い食品の過剰摂取に注意する。
糖尿病
・インスリンの分泌不足やインスリンの作用が不十分なため、高血糖が持続することを主因とする疾患。
・症状は、口渇、多飲、多尿、夜間頻尿、倦怠感、体重減少など。
・空腹時血糖の正常値は、80mg/dl以上110mg/dl未満。
・HbA1c(ブドウ糖と結びついたヘモグロビンで、1~2ヶ月前の平均血糖値)の正常値は、5.8%未満、
1.1型糖尿病
・膵臓のランゲルハンス島でインスリンを分泌しているβ細胞が破壊され、インスリンが枯渇してしまう。
・若年者に多く、発症が急激かつ進行が早いのが特徴。
2.2型糖尿病
・肥満などが原因で、インスリンの働きが悪くなり、分泌量が減少するなど、血糖値の調整がうまくいかなくなる。
・中年以上に発症が多く、進行は遅いが、肥満を伴うことが多い。
・糖尿病の9割以上が2型糖尿病と言われている。
3.三大合併症
・網膜症、腎症、神経障害。
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