神経・筋疾患について、ご紹介します。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
・身体を動かすための神経系(運動ニューロン)が変性し、徐々に、筋肉の萎縮と筋力の低下をきたす。
・進行性の疾患で、言語障害、嚥下障害などを伴うことが多い。
・知的な障害や感覚神経、膀胱直腸機能、眼球運動の障害は、通常、末期まで現れない。
パーキンソン病
・大脳基底核の黒質と呼ばれる部位の神経細胞が変性するために、神経伝達物質のドーパミンの生産量が減り、運動がスムーズに行えなくなる。
・中年以降の発症が多い。
・仮面様顔貌、前かがみの姿勢、小刻み歩行、うつ症状、自律神経症状などがみられる。
・パーキンソン病の治療法のひとつに、L-ドーパの投与がある。
脊髄小脳変性症
・小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞の変性で起きる。
・ふらつき、歩行困難などの運動失調が主な症状。
・自律神経症状として、起立性低血圧、排尿障害、発汗障害などがみられる。
・運動失調とは、運動麻痺がないにも拘わらず、協調的運動が出来ない状態のこと。
多系統萎縮症
・オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、シャイドレーガー症候群という3つの病名の総称。
・介護保険の特定疾患のうちのひとつ。
筋ジストロフィー
・骨格筋の変性・壊死を主病変とし、次第に、筋萎縮と筋力低下が進行していく遺伝性疾患。
・デュシェンヌ型は、基本的に男児のみに発症する。
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脳血管疾患(脳卒中)について、ご紹介します。
脳血管疾患(脳卒中)
1.脳血栓
・脳内の動脈に血栓ができ、その動脈の支配領域に虚血性の壊死病変を生じる。
・安静時、血圧が低下したときに起きやすい。
2.脳塞栓(のうそくせん)
・脳以外の部位でできた血栓などが脳細動脈を塞いで発症する。
・血栓は心房細動などの心疾患で生じやすい。
3.脳出血
・脳内の血管が何らかの原因で壊れ、脳内に出血した状態。
・高血圧が原因で起こることが多い。
4.クモ膜下出血
・脳動脈瘤が破裂することにより、脳の表面とクモ膜の間に出血した状態。
・昼間、活動時に発症することが多い。
・突然の激しい頭痛が特徴で、嘔気、嘔吐を伴う。
発症頻度は、脳梗塞:約60%、脳出血:約25%、クモ膜下出血」:約10%
脳血管疾患の症状で生じる麻痺は、脳の損傷部位の反対側に片麻痺として現れることが多い。
・右麻痺は、言語障害
・左麻痺は、失行、失認、半側空間無視、高次機能障害
失効
運動機能が損なわれていないのに、動作を遂行する能力の障害。
1.観念失行
・道具の使用方法は説明できるが、実際に使用する際、うまく使えない。
2.着衣失行
服をきるときに上下、裏表を間違い、うまく着れない。
失認
感覚機能が損なわれていないのに、対象を認識できない。
1.半側空間虫
・脳の損傷の反対側に提示されたし下に反応したり、注意を向けたりすることに失敗すること。
・左側に現れることが多い。
2.半側身体失認
・自己の半身に対する認知の障害で。
・左側に現れることが多い。
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感染対策と感染症法について、ご紹介します。
感染経路
1.空気感染・咳などにより、空気中に漂っている飛沫核から感染
・結核菌、麻疹ウイルスなど。
2.飛沫感染
・咳などで飛んだ飛沫粒子から感染。
・飛沫粒子は1メートル以内に落下する。
・インフルエンザイウルス、風疹ウイルスなど。
3.接触感染
・手指、病原菌の付着したタオルや容器などを介して感染。
・ノロウイルス、MRSA、緑膿菌など。
感染対策
1.感染源の排除
・排泄物、血液、喀痰などを素手で触れないようにする。
2.感染経路の遮断
・手洗いやうがい、環境の清掃などで感染源を持ち込まない、拡げない、持ち出さないようにする。
3.身体抵抗力の向上
・栄養状態を改善して身体の抵抗力を強化する。
感染症法
感染力や罹患した場合の重篤性に基づき、感染症を危険性の高い順に1類から5類に分類し、都道府県知事に届出義務を課している。
1類感染症
・エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そうなど。
2類感染症
・重症急性呼吸器症候群(SARS)、結核、鳥インフルエンザ(H5N1)。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢など。
4類感染症
・急性E型ウイルス肝炎、急性A型ウイルス肝炎など。
5類感染症
・急性ウイルス肝炎(E、A型を除く)、後天性免疫不全症候群、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症など
新型インフルエンザ等感染症
・新型インフルエンザ、再興型インフルエンザ
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引き続き、感染症について、ご紹介します。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
・多種類の抗生物質に抵抗力を示し、多種の抗生物質を投与しても効果がないブドウ球菌。
・基礎疾患のある人に発症することが多い。
・保菌者は原則として隔離しなくてもよい。
ノロウイルス
・牡蠣などの貝類による食中毒や、感染症の糞便や嘔吐物などを介して経口感染する。
・冬に多く発生する。
・症状は、嘔吐、下痢、発熱など。
・感染者の嘔吐物は、塩素系消毒液で消毒する。
疥癬(かいせん)
・疥癬虫(ヒゼンダニ)を病原体とする皮膚寄生虫感染症。
・性器、指間、腋下などに小丘疹(しょうきゅうしん)が多発して、特に夜間のかゆみが激しい。
・衣服などを介して感染する。
・ノルウェー疥癬(角化型疥癬)は、感染力が強いため、個室に隔離する。
重症急性呼吸器症候群(SARS)
・病原体は、新型SARSコロナウイルス。
・飛沫や接触で感染する。
・有効な治療法は、まだ、確率されていない。(第2類感染症)
HIV/エイズ
・エイズ(後天性免疫不全症候群)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が感染し、免疫細胞が破壊されて免疫不全状態を引き起こす感染症のこと。
・感染後、5から10年程度経過した後、免疫不全状態が進行し、ニューモシスチス肺炎など、厚生労働省が定める合併症(日和見感染症)を発症するとエイズと診断される。
・性的接触、血液、血液製剤、母子感染などが主な感染経路。
日和見感染症
・通常の免疫能をもつ人には感染しないような弱毒性微生物による感染症。
・ニューモシスチス肺炎、MRSA、カンジダ症、単純ヘルペスウイルス感染症など。
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感染症について、ご紹介します。
結核
・結核菌によって引き起こされる感染症。
・症状は、全身倦怠感、食欲不振、体重減少、微熱、寝汗、咳嗽(がいそう)など。
・高齢者の場合は、初感染ではなく、既感染結核の再燃が多い。
・ツベルクリン反応検査は、結核菌感染の有無を調べる。
・予防接種は、BCG。
破傷風
・土壌中に生息する破傷風菌が、主に傷口から感染する。
・予防には、ジフテリア、百日咳、破傷風の三種混合ワクチンを接種する。
緑膿菌
・緑膿菌は、施設内の水場、洗面台などのたまり湯に生息。
・弱毒性で日和見感染症の原因のひとつ。
・接触感染することが多く、創部感染、呼吸器、尿路感染を引き起こす。
レジオネラ菌
・循環式浴槽水、加湿器の水などから飛散した粒子を吸入して感染する。
・人から人へは感染しない。
・主な症状は、肺炎。
・設備の清掃、消毒を徹底することが大切。
インフルエンザ
・インフルエンザウイルスの感染によって起こる。
・潜伏期間は、通常、1から2日。
・症状は、高熱や頭痛、筋肉痛、全身倦怠感など。
・迅速診断には、鼻咽頭粘液を用いる。
・鳥インフルエンザ(H5N1)は、第2類感染症。
・豚インフルエンザ(A/H1N1)は、新型インフルエンザ等感染症として、感染症法による強制措置の対象となっている。
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内分泌・代謝疾患について、ご紹介します。
甲状腺疾患
1.甲状腺機能亢進症
・甲状腺ホルモンが過剰に合成・分泌された状態。
・症状は、発刊過多、体重減少、頻脈、眼球突出など。
・バセドウ病など。
2.甲状腺機能低下症
・甲状腺ホルモンの不足により、生体代謝が低下した状態。
・症状は、むくみ、倦怠感、寒気、眠気、皮膚乾燥、便秘など。
・先天性の甲状腺機能不全による発育生涯をクレチン症という。
・成人性のものを粘液水腫という。
脂質異常症
・血液中に含まれる脂質であるLDLコレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)が過剰、または、HDLコレステロールが不足している状態。
痛風
・血液中に尿酸が増えすぎた状態。
・主な症状は、急性関節炎。
・発作は母趾の付け根に起こりやすい。
・予防法として、肉類やビールなどプリン体の多い食品の過剰摂取に注意する。
糖尿病
・インスリンの分泌不足やインスリンの作用が不十分なため、高血糖が持続することを主因とする疾患。
・症状は、口渇、多飲、多尿、夜間頻尿、倦怠感、体重減少など。
・空腹時血糖の正常値は、80mg/dl以上110mg/dl未満。
・HbA1c(ブドウ糖と結びついたヘモグロビンで、1~2ヶ月前の平均血糖値)の正常値は、5.8%未満、
1.1型糖尿病
・膵臓のランゲルハンス島でインスリンを分泌しているβ細胞が破壊され、インスリンが枯渇してしまう。
・若年者に多く、発症が急激かつ進行が早いのが特徴。
2.2型糖尿病
・肥満などが原因で、インスリンの働きが悪くなり、分泌量が減少するなど、血糖値の調整がうまくいかなくなる。
・中年以上に発症が多く、進行は遅いが、肥満を伴うことが多い。
・糖尿病の9割以上が2型糖尿病と言われている。
3.三大合併症
・網膜症、腎症、神経障害。
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引き続き、腎・泌尿器疾患について、ご紹介します。
ネフローゼ症候群
・大量のタンパク尿が出て、それに伴い血液中のタンパク質が減少するため、浮腫や脂質異常症(高コレステロール血症)などが現れる。
腎不全
・腎炎などの病気で血液をろ過摺る糸球体の網の目が詰まり、腎臓の機能が低下し、老廃物を十分排泄できなくなる状態。
・進行すると、欠尿(一日に400cc以下)、無尿(100cc以下)を生じ、最終的には、尿毒症に至る。
・治療法は、血液透析、持続的携行腹膜透析(CAPD)などがある。
腎機能障害者の介護
・アルコールの制限はないが、飲水量が増えるため、摂取量に注意する。
・タバコは禁煙することが望ましい。
・たんぱく質、塩分、カリウム、水などは制限が必要なため、医師の指示に基づく適切な栄養管理が必要。
・激しい運動は控え、休息や睡眠をしっかりとり、感染を予防する。
・血液透析は、週2から3回の定期的な通院が必要で、一度、治療を始めると、途中で中止することはできない。
・透析生活は、長期間で生涯に渡って及ぶため、治療についての正しい知識と理解が大切。
・血液透析を行うには、血液を体外に出すためのシャントが必要。
・家庭では、一日の中で時間を決めて、血液、体重、尿量の測定をする習慣が望ましい。
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腎・泌尿器疾患について、ご紹介します。
尿路感染症
・腎臓から膀胱を通って尿道口に至る尿路に、細菌が感染して炎症を起こす。
・症状は、排尿時痛、頻尿、残尿感、尿混濁など。
腎盂腎炎(じんうじんえん)
・38度以上の高熱が出て、腰痛を伴うことがある。
膀胱炎
・通常、発熱はない。
前立腺肥大症
・男性のみの疾患で、高齢者に多い。
・尿道付近の前立腺組織が肥大して尿道を圧迫するために起こる。
・頻尿、残尿感、放尿力低下などの排尿障害を伴う。
・病状が進行すると、尿が全く出なくなることもある。(尿閉)
尿失禁
1.腹圧性尿失禁
・せきやくしゃ、走ったり跳んだり、重いものを持ち上げるなど腹圧が高まる動作をしたときに尿が漏れる。
・女性に多い。
2.切迫性尿失禁
・「したい」と思うと、といれまで我慢できなかったり、下着を下ろすまで間に合わずに漏れる。
・膀胱炎、脳血管障害、パーキンソン病などに多くみられる。
3.溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
・尿がうまく出せないため、残った尿が膀胱内にたまり、じわじわと少量ずつあふれ出る。
・主に男性に多く、前立腺肥大、糖尿病、脊椎損傷などに多く見られる。
4.機能性尿失禁
・排尿動作や判断がうまくできずに漏れてしまう。
・トイレにに行けなかったり、トイレが分からない、衣服や下着を脱ぐことができないために起こる。
・脳血管障害や認知症などに多くみられる。
5.反射性尿失禁
・膀胱に尿がたまっていても排尿をコントロール出来ず、反射的に起こる尿失禁。
・脊髄損傷など、脊髄の病気によって起こることが多い。
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