認知症ケア専門士試験対策

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

IMG_0453_convert_20150602053634.jpg


認知機能障害を引き起こしやすい薬剤
1.ベンゾジアゼピン系薬剤
・トリアドラム(商品名:ハルシオン)
・フルニトラゼパム(商品名:サイレース、ロヒプノール)
→認知機能の悪化、せん妄

2.三環系抗うつ薬
→特に高齢者で、せん妄、認知機能障害

3.四環系抗うつ薬
→眠気

4.フェノチアジン系薬剤、プチロフェノン系薬剤
→これらの定型抗精神病薬は、高齢者の場合、薬の作用が強く現れやすい

5.非定型抗精神病薬
・商品名:ジプレキサ、リスパダール、セロクエル、ルーラン、エビリファイ

6.抗ヒスタミン薬
→眠気(認知機能障害のい原因となりやすい)

7.抗けいれん薬
・フェノバルビタール、アレビアチン

8.カルバマゼピン
・商品名:テグレトール

9.抗コリン薬、抗パーキンソン病薬
・トレヒキフェニジル、L-ドパ、アマンタジン

10.その他の抗コリン薬
・PLなどの総合感冒薬の一部
・抗コリン作用をもつ排尿治療剤

11.抗がん剤
・5-FUなど

12.インスリン、血糖降下剤
→低血糖による認知機能障害

13.抗不整脈剤
・ジキタリス製剤、リドカインなど

※多くの診療機関を受診している場合には、必要最小限の投与量、服用回数にしてもらうよう医療機関に連絡する。
※同一の薬効の薬剤が重なって処方されている場合、医療機関に連絡する



↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓

2015.07.06 06:00 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0082_convert_20150604090821.jpg



言語や会話の障害の種類
1.構音障害
→音をつくる筋肉の麻痺の障害などが原因で、言葉が出にくい、会話のテンポが速くなったり遅すぎる、抑揚がないなど。脳血管障害の後遺症に多く見られる

2.喚語困難
→適切な言葉が出て来ない、分かっていてもその名前が出て来ない

3.錯語
→思っていることと違う言葉が口をついて出る状態

4.復唱障害
→復唱が出来なくなる

5.統語障害
→助詞や助動詞が抜けたり、誤って使う。
・「ねこ 魚 食べる」、「猫を魚が食べる」など

6.ブローカ失語
→相手の言葉は分かるが、自発語や復唱の障害がある

7.ウェルニッケ失語
→言葉の理解ができない。復唱や喚語も困難だが、自発語は流暢
・テンポも速いが内容は支離滅裂

8.純粋失書
→自発語や字を読むことはできるが、書字ができない

9.純粋失語
→読字だけに障害がある

10.保続(ほぞく)
→一度行った行動(思考や会話、行為)を新しい行為を起こそうとしたときに繰り返すこと

11.同語反復
→ある語句を繰り返して止まらなくなる

12.語間代
→言葉の終わりを繰り返す
・「お菓子が欲しいな、いな、いな、いな、いな」

※作話とは、実際にはない、体験していない話のことで、内容は変化する
※妄想は、本人が真実であると固く確信している状態



↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓

2015.07.05 05:50 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0065_convert_20150419205206.jpg


人物誤認とは
→まったくの他人を知人だと思い込んだり、知人を自分のまったく知らないひとだと誤認すること

人物誤認症候群の種類
1.カプグラ症候群
→自分のよく知っている人を、その人によく似たそっくりの人間に入れ替わってしまったと信じ込む症状
・以前は女性の統合失調症や妄想症の人に特有と言われていたが、現在では認知症を含む脳の障害を持つ人にも現れることが分かってきた
・認知症のカプグラ症候群は、事前に記憶障害や見当識障害が現れ始める。そしてその障害が比較的軽度のときに起こる。また、本人にとって一番身近な人が替え玉の対象となる

2.鏡徴候
→鏡に映る自分の姿を自分自身と認識できずに、話しかけたり物を渡そうとする
・この徴候は認知症が高度に進行した段階で現れる

3.幻の同居人
→誰かが自分の家に住んでいると思い込むこと
・脳の障害によって実際に姿がみえるという場合は、せん妄やレビー小体型認知症の幻視も考えるため、判断は難しい

4.TV徴候
→テレビの画面を現実のものと取り違えること
・テレビに映っている人に話しかけたり、どなったりする

5.自分自身症候群
→自分は分身としてもう一人存在すると思うこと

6.フレゴリ症候群
→知り合いの人が変装していると信じ込んでいること


↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2015.07.04 05:16 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
IMG_0470_convert_20150614055145.jpg


せん妄とは
→一時的に脳機能が低下したことで起こる意識障害のこと
・意識障害とは、軽度から昏睡のような重度のものまでを含む

認知症で神経系に異常がある場合にはせん妄を起こしやすく、BPSD自体を悪化させたりすることがある

1.せん妄の原因
・抗不安薬や抗うつ薬、抗コリン薬、抗パーキンソン病薬などの薬
・感染症:肺炎、尿路感染症
・臓器質性疾患:脳出血、脳梗塞、脳炎、脳血流の低下
・代謝疾患:糖尿病、肝臓疾患、腎障害
・その他:アルコールや環境変化、心理的変化
※せん妄が現れる直前に、体調が悪化していなかったかや薬の変更がなかったかなども確認することが大切

2.せん妄の特徴
・前駆症状:せん妄の発症の数時間前から、徐々に落ち着きをなくし、話のまとまりがなくなる。不安感が起こるなどの前駆症状がある。日中の眠気や夜間の覚醒などもサインとなる
・経過:発症は急激で、数時間から数日続く
・認知障害:見当識障害、思考障害、知覚障害、記憶障害が起こる
・睡眠障害:睡眠や覚醒のリズムが変化して、昼夜逆転や夜間せん妄が起こる
・感情障害:恐怖感や不安感、焦燥感が現れる
・精神運動性障害:会話や行動が活発になる精神連動興奮と無気力や意欲が低下する精神連動減退とがある


↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2015.07.03 06:40 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0033_convert_20150419204950.jpg


認知症の人の行動変化
1.認知症の重症度が関連している
・行動の変化の出現の仕方は、認知症の重症度によって違う。
・攻撃的な行動や徘徊などの目的不明の行動については、認知障害が比較的高度化してから出現する
・抑うつや不安などは早期から高度化した段階まで見られる
・「家族に迷惑をかけている」などの自責の念は軽度の時期にみられ、高度化するにつれ意欲や自発性の低下に移行する
・物盗られ妄想については記憶障害が進むにつれて頻度が増すが、生活の全てを忘れてしまう段階になると減少する

2.行動の変化には複数の要因が関係している
・身体的な要因(栄養状態、疾患など)や、心理・社会的要因(環境、人間関係など)、その他が相互に影響を及ぼして行動の変化に影響を与える

3.生活歴を知ることが重要
・認知症の人の行動の意味や理由を理解するには、本人の生活歴を知ることが大切
・支援の現場では、たとえ同じ場面、同じ状況であっても一人一人受け止め方が違うことを理解し、個性を尊重した対応が必要

4.症状を周囲が受容すること
・家族にとって認知症であることを認めるには難しいが、行動の変化を病気の症状であると受け止めることが第一歩
・施設においても、他の入所者への影響や本人の安全を年頭におきながら、余裕のある対応により行動の変化を的確に捉える


↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2015.07.02 05:50 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
IMG_0457_convert_20150428082231.jpg


痙攣とは
→全身または身体の一部に生じる骨格筋の不随意収縮現象のこと
・アルツハイマー型認知症の場合、末期になるとしばしば痙攣の発作が見られる

痙攣は、一過性のものであれば様子をみているだけで命の危険性は無いが、長時間続くようであれば、痙攣筋肉の酸素消費が増大し、呼吸筋の運動制限による呼吸抑制に伴い、脳低酸素状態が引き起こされる
※このような場合、緊急対応が必要となる

痙攣時の観察
→痙攣が起きたとき、以下のような観察ポイントを記録し、担当医に情報を提供する
・どのように痙攣が起こったか
・痙攣の持続時間
・外傷の有無
・一瞬でも意識の消失を伴っていたか
・痙攣は局所的であったから、全身的であったか
・初めての発作か、以前にもあったか
・意識状態、呼吸状態(チアノーゼの有無)

痙攣の初期は、ふるえ、めまい、ふらつき、手足のしびれ、顔や手足の筋肉がピクピクするなど書状が現れ、その前駆症状の発生から30分から12時間で痙攣が発現する

痙攣時の対応
→痙攣時には、転倒や打撲をしないように周囲の環境を整備し、刺激のない静かな場所に安静に寝かせる
・呼吸しやすいよう気道を確保した体位を保ち、痙攣が続いたり意識レベルが低下する場合は緊急通報する
・呼吸が止まった場合には、人工呼吸を開始する


↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2015.07.01 05:15 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0233_convert_20150104202439.jpg


ショックとは
→何らかの原因で、生命を保つために重要な臓器に血液が流れなくなり、正常に機能しなくなる状態のこと
・外傷や疾患から急性の循環不全を起こし、臓器の機能低下から意識混濁を招くこと

ショック症状の種類
1.心臓疾患によるショック
・心不全や急性心筋梗塞など、心臓ポンプ機能の不全により心拍出量が低下してショックとなる
・呼吸が苦しい場合や、起座呼吸をしている場合は無理に寝かさないで呼吸が落な姿勢をとらせる
2.アナフィラキシーショック
・特定の抗原に対する即時型のアレルギー反応によるショック
・蕁麻疹などの皮膚症状にとどまらず、気管支喘息のような状態になった場合は救急搬送する
3.循環血量のい減少によるショック
・大量の出血や、大動脈瘤破裂などで循環血液量が急に大量に減り、組織に十分な酸素がいき渡らなくなった状態
4.感染性ショック
・感染による全身の炎症反応で、敗血症ショックとも呼ばれる
5.神経原性ショック
・自律神経の調整が乱れたことで起こるショック。徐脈、心収縮力の低下で血圧が下がりショックとなる。交感神経の活性低下で起こるので四肢末梢の冷感はない
・認知症の人は、不安や疼痛などの精神的な同様が引き金でショックを起こすことがある。この場合は、頭を低くして、衣服を緩め様子をみていると改善することもある


↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2015.06.30 06:56 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
IMG_0442_convert_20150428082005.jpg


健康チェックの方法

日常生活における身体サインの気づき
→認知症の人の健康管理では、以下のような介護者の気づきがとても重要

本人と会ってひと目で異常がわかる場合と、一緒に過ごす時間の中や介護の場面で気づく場合とがある

・いつもと違う様子:いつもしていることをしない
・意識障害:話しかけても返事をしない、言葉がなかなか出てこない
・顔の表情:挨拶や会話の場面から眼の状態、皮膚のかさつき、顔や唇の色、苦痛の表情などを観察できる
・握手:挨拶で握手をすると脱水状態(手の甲をつまんで持ち上げたまま戻らない)や皮膚の乾燥や発汗、つめの状態などを観察する
・服装:夕方に靴がきつくなる、靴下のゴムのあたる部分の跡が残っているなどから、むくみがあることが分かる
・食事の場面:十分な量を食べているか、食べこぼしや咀嚼の様子、むせこみはないかなどから、栄養や誤嚥について観察する
・排泄の場面:便や尿の性状や頻度、量を観察。高齢者は便秘になりやすい。尿も多尿や欠尿、無尿、血尿などに留意する
・入浴時の場面:全身状態を観察できる(皮膚疾患、皮下出血や打撲の痕など)

身体サインについては、
・主訴と随伴症状
・発生時期と経過
・原因の有無
・本人や家族の対応
・既往
・医療の必要性

などを記録する


↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓

2015.06.29 05:43 | 認知症ケア専門士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |