精神疾患

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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精神症状

意識
意識障害
1)昏睡
・意識を-完全に消失している状態
2)昏迷
・繰り返し強く呼びかけると一瞬だけ反応がある状態
3)意識混濁
・意識の清明度が大部分低下している状態
4)意識変容
・意識清明度の低下に加え、幻覚妄想などの精神症状が入り混じった状態
失見当識
・自分がいる場所や、日付、曜日、今何時ころなのかなどが分からない
せん妄
・意識の混濁と錯覚、幻覚、不穏、興奮などを伴う
・脱水や感染が原因となることがある
・夜間に多い
記憶
健忘
・記憶障害のうち、特に宣言的記憶(言語で表現できる種類のもの)が障害された状態
・思い出せない記憶の内容によって全健忘、部分健忘、時間的経過による分類として前向性健忘、逆向性健忘に分けられる
1)前向性健忘
・受傷などをした時点以降の記憶が抜け落ちる状態
2)逆向性健忘
・受傷、発症時点より昔の記憶が抜け落ちた状態
その他
解離
・健忘やもうろうなどの意識変容が、脳の生理学的機能の障害としては説明できないのに生じる現象
・ストレスとの関連が想定されている
転換
・麻薬やけいれん発作などの身体的症状が、脳の生理学的機能の障害としては説明できないのに生じる病態
・ストレスとの関連が想定されている
心気(障害)
・自分が重篤な疾患に罹患していて、悪化していくのではないかという思いにとらわれている状態
カタレプシー
・受動的にとらされた姿勢を保ち続け、自分の意思で変えようとしない状態
カタプレキシー(情動脱力発作)
・喜怒哀楽、恐れや羞恥といった過度の感情の高ぶりによって、全身の筋力が抜けてしまう発作
アカシジア
・静座不能症と訳され、座ったままでじっとしていられず、そわそわと動き回る
・抗精神病薬によるものが多い

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2019.12.18 05:00 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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精神症状

思考
妄想
1)妄想気分
・周囲の世界がなんとなく変わったように感じる
2)妄想着想
・突然、何の媒介もなく誤った観念が頭に飛び込んできて確信する
3)妄想知覚
・知覚した日常の現象から、理解不能な意味づけをする
4)被害妄想
・「隣の家の人が電磁波攻撃を仕掛けてくる」などと思い込む
5)罪業妄想
・とんでもない罪を犯してしまったと思い込む
6)誇大妄想
・自分が他人よりもはるかに優れていると思い込む
7)注意妄想
・常に誰かに見張られていると思い込む
8)血統妄想
・高貴な家の出身など、血統に関する誇大妄想
観念奔逸
・思考が次々と沸いてきて話題が一定せずに、跳んだり広がったりして目的観念を失う状態
作為体験(させられ体験)
・自分の考えや行為が、他人によってさせられていると感じる病的な体験
感情
1)抑うつ気分
・気分が沈み、喜びや楽しさを感じず、寂しく悲しい状態
2)躁気分
・抑うつ気分とは逆に、晴れ晴れとした気分をいい、万能感を伴ったりする
3)感情鈍麻
・外界に無関心で感情の表現が失われる
4)不安状態
・発作性と持続性があり、強い発作性不安がパニック発作を起こす
・動悸、息苦しさ、四肢のしびれや冷感、振戦などの自律神経症状を伴う
5)感情失禁
・ささいな刺激で激しい情動が起こる
・ささいなことで、不機嫌な態度で反応しやすいことを易刺激性という
・ささいなことで、怒りっぽい状態を易怒性という

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2019.12.17 05:00 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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精神症状

知覚
錯覚
・現実に存在するものを誤って知覚する
幻覚
・現実に存在しないものを存在していると知覚する
・幻視、幻聴、幻臭、幻味、幻触、体感幻覚などがある
1)幻視
・実在しないものが見える
・レビー小体型認知症、アルコール依存症の離脱症状で多く見られる
2)幻聴(幻声)
・実際にあるはずのない人の声や音が聞こえてくる
3)考想(思考)化声
・自分の考えが他人の声になって聞こえてくる幻聴
4)体感幻覚
・「体に何かが入って動いている」など、体を通して感じる幻覚
思考
1)思考制止(思考抑制)
・思考テンポが全体的に遅く、思考がなかなか出てこない状態
2)思考途絶
・思考が時々突然止まってしまう状態になること
3)考想(思考)伝播
・自分の考えが周囲に知れ渡っている
4)考想(思考)吹入
・他人の考えが自分に吹き込まれる
5)保続
・ひとつのことにこだわって思考が進まず、新しい話題に転じにくい状態
6)連合弛緩
・思考と思考とのつながりが乱れたり歪んだりして、思考のまとまりが悪くなっている状態
妄想
・誤った判断や観念を抱き、強い確信をもって間違いを認めない状態
1)一次妄想
・全く根拠をもたない了解不能な不合理な妄想
2)二次妄想
・状況、体験、感情などから心理的に了解できる妄想

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2019.12.16 05:00 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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自助グループ

自助グループ(セルフヘルプグループ)
→同じ問題を抱えている個人や家族など当事者同士の自発的なつながりで結び付いた集団のこと
アルコール依存
本人
アルコホーリクス・アノニマス(AA)
・1935年に、アメリカで結成されたアルコール依存症者の自助グループ
・日本には600以上のグループが存在する
断酒会
・AAを参考にして、日本で独自につくられたアルコール依存症患者の自助グループ
・1963年に全日本断酒連盟が結成され、現在約600の地域断酒会がある
家族
アラノン
・アルコール依存症者の家族等の自助グループ
ギャンブル依存
本人
ギャンブラーズ・アノニマス(GA)
・ギャンブル依存症本人のための自助グループ
家族
ギャマノン
・ギャンブルの問題の影響を受けた家族、友人のための自助グループ
薬物依存
本人
ナルコティクス・アノニマス(NA)
・薬物依存から回復することを目的として集まった薬物依存症者本人による自助グループ
家族
ナラノン
・薬物依存症者の家族等の自助グループ
薬家連
・全国薬物依存症者家族会連合会
・薬物依存症者を抱える家族の集まり
民間リハビリ施設
ダルク
・薬物依存症の当事者が運営する民間のリハビリ施設
摂食障害
ナバ
・日本アレノキシア(拒食症)、プリミア(過食症)協会
・摂食障害の自助グループ

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2019.12.15 05:00 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ギャンブル等依存症

ギャンブル等依存症対策基本法
→「ギャンブル等依存症」を定義し、ギャンブル等依存症対策を総合的かつ計画的に推進し、国民が安心して暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的としている
・2018(平成30)年7月公布、2018(平成30)年10月施行
ギャンブル等依存症
・ギャンブル等にのめり込むことにより、日常生活または社会生活に支障が生じている状態をいう
・本人と家族の生活に支障を及ぼし、多重債務、貧困、虐待、自殺、犯罪等の重大な社会問題を生じさせている
ギャンブル等
・法律の定めるところにより行われる公営競技、パチンコ屋にかかる遊技、その他の射幸行為をいう
ギャンブル等依存症問題啓発週間
・5月14日から5月20日までを設定
ギャンブル等依存症対策推進基本計画等
・政府は、ギャンブル等依存症対策推進基本計画を策定しなければならない
・都道府県は、都道府県ギャンブル等依存症対策推進計画を策定するよう努めなければならない
責務
・国、地方公共団体、関係事業者、国民、ギャンブル等依存症対策に関連する業務に従事する者の責務を規定
ギャンブル等依存症対策推進本部
・内閣に、内閣官房長官を本部長とするギャンブル等依存症対策推進本部を設置

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2019.12.14 05:00 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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依存症対策

アルコール健康傷害対策基本法
→「アルコール健康障害」を定義し、障害の発生、進行および再発の各段階に応じた防止対策を適切に実施するとともに、日常生活を円滑に営むことができるように支援することを基本理念にしている
・2013(平成25)年12月行公布、2014(平成25)年6月施行
アルコール健康障害
→アルコール依存症その他の多量の飲酒、未成年者の飲酒、妊婦の飲酒などの不適切な飲酒の影響による心身の健康障害
アルコール関連問題啓発週間
・11月10日から11月16日まで
アルコール健康障害対策推進基本計画
・国に対し、法施行後2年以内に、「アルコール健康障害対策推進基本計画」を策定し、必要な施策を講じることを義務づけ、都道府県アルコール健康障害対策推進計画の策定努力義務を課した
責務
・国、地方公共団体、国民、医師など、健康増進事業実施者の責務とともに、事業者の責務として、アルコール健康障害の発生、進行および再発の防止に配慮する努力義務を課した
アルコール健康障害対策推進会議
・内閣府、法務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、警視庁、その他の関係行政機関の職員をもって構成し、連絡調整を行うアルコール健康障害対策推進会議を設置

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2019.12.13 06:59 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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アルコール依存症

コルサコフ症候群
・前向健忘、逆向健忘、見当識障害、作話、病識欠如などが出現する病態
・ビタミンB1の欠乏により、脳の乳頭体に変性が生じる
・離脱せん妄やウェルニッケ脳症では、ビタミンB1の補給が重要
スクリーニングテスト
1)AUDIT
・世界保健機構(WHO)が作成したテストで、アルコール関連問題の重症度を測定するスクリーニングテスト
・10項目から構成され、テスト全体で最低が0点、最高が40点で評価される
2)CAGE(ケージ)
・以下の4質問からなるアルコール依存症のスクリーニングテストで、2項目以上該当するとアルコール依存症が疑われる
→減酒の必要性、他者からの批判への煩わしさ、飲酒への罪悪感、朝の迎え酒
ブリーフ・インターベンション(減酒支援)
・多量飲酒などの問題飲酒者の飲酒量を減らすことを支援する方法のひとつ
・問題飲酒ではあるが、アルコール依存症までは至っていない人が対象
治療
・アルコール依存症の治療主体は入院治療で以下の3つに分けられる
1)解毒治療
・からだと心に起きている合併症の治療と、離脱症状の治療
2)リハビリ治療
・個人精神療法や集団療法で、本人に飲酒問題の現実を認識させて断酒の決断へと導く
3)退院後のアフターケア
・病院、クリニックへの通院
・抗酒薬の服用
・自助グループへの参加

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2019.12.12 07:27 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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アルコール依存症

アルコール依存症
・アルコールを繰り返し多量に摂取した結果、アルコールに対し依存を形成し、生体の精神的および身体的機能が持続的あるいは慢性的に障害されている状態
・症状には、精神依存と身体依存とがある
・2017(平成29)年患者調査では、患者数は約54000人(うち8割は男性)
精神依存
・飲酒したいと言う強烈な欲求(渇望)が沸き起こり、飲酒のコントロールが効かず節酒ができない
身体依存
・アルコールがからだから切れてくると、手指の震えや発汗などの離脱症状(禁断症状)が出現する
離脱症状
・身体依存が形成されると、今度はアルコールを急激に中断したときの離脱症状が生じる
・出現の時間的経過から、早期離脱症状(小離脱)、後期離脱症状(大離脱)に分かれる
早期離脱症状(小離脱)
・飲酒を止めて数時間すると出現し、不安焦燥と手指の振戦、自律神経症状(発汗、動悸、血圧上昇、発熱)などが見られる
後期離脱症状(大離脱)
・飲酒を止めて2から3日で生じる振戦せん妄の状態
・幻視(小動物や虫など)、見当識障害、興奮などがみられる
ウェルニッケ脳症
・ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起こる脳症
・意識障害、眼球運動障害、運動失調、コルサコフ症候群を引き起こす
・アルコール依存症に起こるウェルニッケ脳症では、ビタミンB1の補給が重要

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2019.12.11 07:07 | 精神疾患 | トラックバック(-) | コメント(0) |