生活術

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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入浴の介護について、ご紹介します。

入浴の温度が身体に及ぼす影響
湯温     38~41度   42度以上
自律神経  副交感神経を刺激 交感真剣を刺激
心臓の動き    抑制      促進
血圧       低下      上昇
筋肉の動き    弛緩      収縮
腎臓の動き    促進      抑制
腸の動き     活発      抑制

浴室の環境
・浴槽は和洋折衷型で、底辺の長さが1メートル程度。
・浴槽の高さは、浴室の床から40センチくらいがよい。
・浴槽の深さは、50センチくらい。
・浴槽壁や浴室内に手すりを設置する。
・安全と自立を支援するため、シャワーチェアやバスボード、滑り止めマットなどの福祉用具を利用する。
・湯温は、40度くらい。
・室温は、20から24度ほど。脱衣所と浴室との温度差をなくす。

入浴の効果
1.温熱効果
微温浴や中温浴につかることで副交感神経が働いて、精神的に安らぎ、落ち着いた気分になる。
2.浮力効果
水中では、水の浮力により、腰やひざへの負担がちいさくなるが、体位が不安定になる。
3.静水圧効果
水中では、水面からの深さに対して身体に静水圧が加わるため、高血圧や呼吸器疾患などがある場合、負担のかかる半身浴がよい。
4.入浴時間
15分くらいにする。ただし、湯につかる時間は、5分以内。

入浴介助
・介護者の肌で湯の温度を確認する。
・利用者の足元から、ゆっくりとシャワーをかけ、適温かどうかを確認してから、全身にシャワーをかける。
・片麻痺がある場合、健側から浴槽に入るのがよい。


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2013.11.30 09:34 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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食事介助について、ご紹介します。

姿勢
・しっかり覚醒してから、食事を始める。
・座位がとれる場合は、椅子に移動してもらう。(寝食分離)
・食事時の椅子は、かかとが床につく高さまで、テーブルは、ひじが楽に置ける高さがよい。
全般
・誤嚥防止には、食べる前に口を開閉したり、顔面、首、肩の体操をするのも効果的。
・介助するときは、利用者のペースに合わせる。
自助具などを活用し、自分で摂取できるようにする。

自助具とは、は、日常生活を自立して送れるよう、特別に工夫された道具で、食事関連では、スプーン、はし、皿、ホルダーなどがあります。

ベット上での食事介助
姿勢
・ベットを水平に対し30度から60度ほど傾ける。
・麻痺のない側(健側)から介助する。
・健側を下にして頸部を前屈する。
全般
・食事内容を説明する。
・最初の一口は、水分のあるものを選んでもらう。
・食べ物を口に入れたら、口唇を閉じるよう声掛けをする。
・食物残渣(ざんさ)を確認しながら介助する。

嚥下しにくい食品の例
1.口の中でバラバラになり、まとまりにくい食材
例)トウモロコシ、こんにゃく、かまぼこ、カステラ、ピーナッツなど
2.サラサラした液体
例)味噌汁など
3.粘膜にくっつきやすい食材
例)わかめ、のりなど
4.その他
硬いもの、酸味の強いものなど

上記のものは、ゼリー状にしたり、とろみを加えるといった工夫が必要。


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2013.11.29 07:29 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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先ず、聴覚障がい者とのコミュニケーション技術についてご紹介します。

聴覚障がいとは、聴力損失の程度により、軽度難聴、中等度難聴、高度難聴、重度難聴に分けられます。

また、聴覚障がいの症状として、難聴の他に、耳鳴り、耳閉塞などがあります。

具体的な対応方法をいくつかご紹介します。

・静かなところで話しかけるようにする。

・左右で聴力損失の程度差がある場合、聴力のよい側から話しかける。

・身振り、手振りなども使ってみる。

・文字でメッセージを書く筆談も用いてみる。

・対面し、口唇を大きく動かして話しかける。

・注意をひきつけてから話し始める。

・自然な速さで、繰り返し話してみる。

次に、寝たきりの高齢者とのコミュニケーション技術について、ご紹介します。

寝たきりの原因は様々ですが、寝たきりの状態をアセスメントし、その状態に適したコミュニケーション方法を探ることが大切です。

アセスメントのポイントを以下に示します。

・話しができるかどうか

・声が出せるかどうか

・言葉の発声ができるかどうか

・言葉の意味が理解できるかどうか

・感情の表出ができるかどうか

・文字が読めるかどうか

・文字が書けるかどうか

特に、寝たきりの方に対しては、
・寝たきりにさせない
・残存機能を生かしていく

といったことを目標に、生活意欲を引き出すようにします。

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2013.08.13 07:56 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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冷え症は、症状別に、3つの代表的なタイプに分類されます。

1.「手足など末端が冷える」タイプ
手足などの末端が痛いほど冷えます。
むくみやすく、しもやけができやすいといった症状を伴います。
東洋医学では、「血」が停滞して起こると考えられています。
漢方薬は、9種類の生薬からなる「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」が使われます。

2.「冷えのぼせ」タイプ
足は冷えるが、顔や上半身は熱くてのぼせます。
イライラしたり、肩こり、頭痛、便秘などの症状を伴います。
東洋医学では、「気」の乱れから起こると考えられています。
漢方薬は、10種類の生薬からなる「桂枝茯苓丸」が使われます。

3.「全身が冷える」タイプ
体力や新陳代謝が低下している人に多く見られます。
東洋医学では、「水」が停滞することから起こると考えられています。
漢方薬は、5種類の生薬からなら「真武湯」が使われます。

漢方薬は、生薬の足し算が基本で、数種類の生薬で構成されています。
さまざまな生薬を足し合わせることで、より効果を増すことができ、同時に、副作用を軽減することにもなります。

漢方薬は、4週間服用して効果を判定します。
症状が改善されれば服用を続け、改善されない場合は、漢方薬の種類を変えたり、ほかの漢方薬を追加したります。

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2013.07.31 00:39 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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生活習慣を改善しても冷え性がよくならない場合、漢方薬を服用します。

東洋医学では、人間の体や病気に対して、西洋医学とは考え方が異なります。

東洋医学の考え方のひとつに、「気・血・水」という概念があります。
以下、簡単にご説明します。
「気(き)」は、消化吸収機能と自律神経系の機能を表します
気が乱れると現れる症状:
・気虚 気力不足、気力低下
・気うつ 気持ちが沈む
・気逆 イライラしやすい


「血(けつ)」は、循環器や内分泌に関連した機能を表します
血が乱れると現れる症状:
・瘀血(おけつ) 血流の停滞、血行不良
・血虚(けっきょ) 血液不足、皮膚や粘膜の乾燥


「水(すい)」は、主にリンパ液を表します
水が乱れると現れる症状:
・水毒(すいどく) 水分のアンバランス、むくみ、下痢

東洋医学では、これらの3つのバランスを整えることで健康が維持され、バランスが乱れると病気になると考えます。

バランスの乱れによる心身の状態は、気虚、気うつ、気逆、瘀血、血虚、水毒に分類され、それぞれ異なる症状が現れるとされています。

これらの乱れを漢方薬によって整えていくのが漢方治療です。

漢方治療では、冷え症の方に対し、同じ薬が使われるわけではありません。現れている症状や状態に合う漢方薬を選択します。


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2013.07.30 10:53 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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冷え症を改善する4つのポイントを以下にご紹介します。

1.運動
一日30分、もしくは3km、少し早足で歩く。
例えば、一駅手前で降り、自宅まで歩いてみる。

2.朝食
必ず朝食を食べましょう。
体内の熱は、食べ物から作られるので、必ず朝食を食べるようにする。また、バランスのよい食事を、一日3食、とるようにする。

3.服装
薄着や露出はなるべく避けて、全身の熱を逃がさないようにする。
手袋、マフラー、腹巻きにカイロを使うのも効果的です。

4.入浴
短時間の入浴では体の表面しか温まらないので、38度くらいのぬるめの湯に10分から15分といった長い時間入る。できれば、半身浴の方がよい。また、寝る前に足が冷える場合、足湯をすると全身の血液循環がよくなり手足の先端まで熱が運ばれます。

まずは、これらの生活習慣を見直して、冷え症を改善してみましょう。

次に、生活習慣を改善しても、冷え性がよくならない場合、「漢方治療」を試してみましょう。

西洋医学では、今、現れている症状の原因を突き止め、それに対処する治療が行われます。そのため、原因がはっきりしないと、治療法が決められないこともあります。

一方、東洋医学では、患者さんの訴える症状を重視し、それを改善するための治療を行います。漢方薬を服用することで、冷えの症状を改善していきます。
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2013.07.29 09:17 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |



前述した冷え性の3つの原因は、いずれも次に示す生活習慣と深い関わりがあります。

・衣類の要因
短いスカートや薄着などは、体内で作られた熱が逃げて、体が冷えやすくなります。また、体を締め付ける衣類は、血液の循環を悪くするため、体の末端に熱を運びにくく、手足の先端が冷える原因となります。

・食生活の要因
必要となる食事量を下回ると、体内で熱を作り出すのに必要なエネルギー源が不足し、その結果、作られる熱も不足します。冷え性で苦しんでいる人には、朝食をとらない人が多く見られます。

・室内環境
エアコンに頼りすぎた環境では、自律神経に乱れが生じやすくなります。これは、寒暖を感じるセンサーの機能が鈍くなり、実際には体が冷えていなくても、冷えを感じてしまうからです。また、エアコンの冷気で体が冷え過ぎることもあります。

・運動不足と筋力低下
普段からあまり運動をしない人は、食事で取った食べ物から生成されるエネルギー源がうまく燃焼できず、体内でつくり出される熱量が少なくなります。また、体の熱は、エネルギー源を元に、主に筋肉が作り出します。運動不足で筋肉を動かさないと筋力が低下し、冷えを助長します。

冷え性が女性に多い理由は、以下に示すように、女性の方が冷え性を招く生活習慣に当てはまりやすいことがあります。
・ファッションを重視した過度の薄着をしたり、極端なダイエットのため、朝食を抜く
・女性は男性に比べ、筋肉量は少なく、体内で作られる熱も少ない
・月経、出産、閉経に伴って、ホルモンのバランスが崩れやすく、自律神経の乱れを生じる


男性にも冷え性はあり、男女比では、1対4の割合です。また、男性の冷え性は、ストレスが関係していることが多いのが特徴です。

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2013.07.28 10:58 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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一般に、女性に多い「冷え性」とは、病気でしょうか?

西洋医学から見ると、「冷え」には血圧や血糖値のような病気として捉えるための基準や指標がないため、治療の対象にはなりません。つまり、病気ではないのです。

一方、東洋医学では、患者さんから「冷える」という訴えがあれば、「冷え性」という病気として捉えます。つまり、患者さんの訴えを重視して治療が行われるのです。

冷えの背景には、ごくまれですが、病気が潜んでいる場合があります。
例えば、
・心不全などの心臓の病気
・閉塞性動脈硬化症
・膠原病(こうげんびょう)
・甲状腺機能低下症
・貧血

などが原因で「冷え」が起こることはあります。

冷え性の主な原因
・体内でつくられる熱量が少ない
体内では、食事でとった食べ物から生成されるエネルギー源を燃焼させることにより、熱が作り出されます。従って、食事量が少なかったり、胃腸の働きが低下すると、十分な熱を作ることができなくなり、冷えが生じます。
また、筋肉は、体内で最も多く熱をつくり出しているため、運動不足などで筋肉の量が少なくなると、熱を十分に作ることができず、冷えが生じます。

・体内で作られた熱をうまく運べない
動脈硬化などで血管の内腔が狭くなると、血液の循環が悪くなり、体内で作られた熱を体の隅々まで送り続けることができず、冷えが生じます。

・自律神経の乱れ
自律神経の働きに乱れが生じると、体が冷えているわけではないのに、冷えを感じることがあります。この場合、本人が冷えるといった箇所を他の人が触っても冷たくはありません。

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2013.07.27 12:51 | 生活術 | トラックバック(-) | コメント(0) |