ソーシャルワーク

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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ソーシャルワークの形成過程

ストレングス視点
・1970年代後半、医学モデルに依拠していたソーシャルワークに対する反省・批判が提起される中、ソーシャルワーク本来の価値観(人道主義的・民主主義的理念)に基づく生活モデルが高く評価され、大きな影響力を与えるのと連動し、ストレングスモデルとして発展してきた
・ストレングスモデルは、その人の問題に焦点をあてるのではなく、その人の本来の強さに着目し、それを引き出す方法・考え方である
ナラティブ・モデル
・社会構築主義(ポストモダニズム)の視点を、心理療法やソーシャルワークに応用したもの
・過去の問題を掘り起こすのではなく、当事者自身が語る物語(ナラティブ)そのものに意味を見出す
・援助者は当事者とともに、物語のなかから現状の問題を見つけ、物語を通して当事者と取り巻く社会の変容をも視野に入れる、という援助観である
・ナラティブ・アプローチの実践者であるマーゴリンは、クライエントへのラベリングを行うソーシャルワーカーを取り上げ、「パワーをもたないクライエントと援助者であるソーシャルワーカーを対極に置くことにより、自分たちの優位性を肯定している」として、援助者の無意識のうちの当事者への抑圧について述べた
リカバリーの実践モデル
1)元気回復行動プラン(WRAP)
2)疾病管理とリカバリー(IMR)
3)個別就労支援プログラム(IPS)
4)当事者研究

・いずれも当事者がプログラムに主体的に参加し、自らの力で回復していくことを主眼としている

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2019.09.01 05:00 | ソーシャルワーク | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ソーシャルワークの形成過程

ピンカスとミナハンによるソーシャルワーク実践における4つの基本システム(1973年)
1)クライエントシステム
・問題解決のニードを抱えて、サービスを利用する個人や家族等の小集団
2)ワーカーシステム
・援助活動を展開するワーカーとその所属する組織体
3)ターゲットシステム
・クライエントとワーカーが問題解決のために、変革あるいは影響を与えていく標的とした人々や組織体
4)アクションシステム
・変革に影響を与えていく実行活動に参加する人々や資源のすべてを指し、実践にかかわるすべての人々や組織体
課題中心モデル
・リードやエプシュタインによって提案され、パールマンの問題解決モデルの流れを引きながら、短期処遇の方法として登場した
・その基礎には、一般システム理論や役割理論、学習理論などが活用されている
ブラックエンパワメント
・ソロモンが、1976年に刊行
・エンパワメントとは、差別的な待遇によってクライエントが陥った「無力な状態(パワーレス)」を改善するためにソーシャルワーカーがクライエントとともに関与する過程であると定義している
エンパワメント
・元の意味は「権利や権限を与えること」で、1960年代の公民権運動などの一連の運動を通して用いられるようになった
・社会的に差別や抑圧を受けている人々が、自らの主体性をもって、力を行使できるようになる「プロセス」を意味する

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2019.08.31 05:00 | ソーシャルワーク | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ソーシャルワークの形成過程

1960年代
・アメリカではベトナム戦争の長期化、貧困問題の深刻化、人種問題、少数民族の差別、犯罪、非行の多発、公害問題など社会問題が拡大した時期で、援助者の中産階級的な価値観や文化の差異、福祉施策への無関心と無気力に対してケースワーカーには「愛さぬ専門家」と批判が浴びせられた
1967年
・パールマンは「ケースワークは死んだ」を発表し、ワーカーたちに自戒を求めた
一般システム論
・生命体のように多数の変数をもつ複雑な自傷を、その要素の相互作用に注目することによって、ソーシャルワークを科学的に把握しようとする取組み
・ゴードンは、人と環境の接触面に注目し、その相互作用を中心的な焦点とすることを提唱した
エコロジカル(生理学的)・アプローチ
・一般システム論を継承して、ジャーメインやギッターマンによって提唱され、理論化された
・エコロジカル・アプローチの視点を取り入れた生活モデルでは、有機体である人間と環境との相互作用に焦点をあて、利用者の環境への対処能力を高めることと同時に、環境の利用者に向けた方統制を増すことにも重点を置く
生態システム論
・マイヤーが「人と環境との交互作用面」を包括的にとらえ、生態学と一般システム理論に依頼するものとして提唱した
・「生態-システム」の概念において、人と環境が相互に関連しあうことに着目した

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2019.08.30 04:58 | ソーシャルワーク | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ソーシャルワークの形成過程

ホリス
・心理的な側面と社会的な側面とともに、ソーシャルワークにおいては、人と状況と両者の相互作用といった関係性が重要として、「状況の中にある人」を中心概念として位置づけた
パールマン
・問題解決アプローチを理論化し、ソーシャルワークを、施設・機関の機能を担う援助者と、問題を抱えた利用者の役割関係を通じて展開される問題解決の過程であるとする
・問題解決に取り組む利用者の力をワーカビリティとした
ワーカビリティ
→利用者がサービス・援助を自分にとって有効なものとなし得る能力のことで、
1)問題解決に向けた利用者の動機付け
2)問題解決のための利用者の能力
3)能力を発揮して問題解決に取り組む機会
の3つからなるとした
問題解決に必要な4つのP
1)人(person)
2)問題(problem)
3)場(place)
4)過程(process)

を挙げ、後年には、
5)専門家(professional person)
6)制度(provisions)

を追加し、6つのPとした
トール
・アメリカにおける公的扶助ケースワーク研究の代表的な人物
・「公的扶助ケースワークの理論と実際」において、人間に共通の欲求充足を権利として認めることを説いた
機能主義ソーシャルワーク
・ランクの意志心理学を基盤に、クライエントの自我の創造的統合力を認め、援助者の属する機関の機能を活用することで、「自我の自己展開する背景」を提供するものであるとし、援助の責任は援助者にはなく、全面的にクライエントに帰するものとしている

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2019.08.29 05:00 | ソーシャルワーク | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ソーシャルワークの形成過程

1905年
・アメリカのボストンにあるマサチューセッツ総合病院の医師キャボットによって、ソーシャル・アシスタントとして社会問題への対応を行う看護師が雇用され、医療ソーシャルワークが始まり、翌年にはキャノンが引き継いで大きく発展させた
1913年
・ボストン精神科病院において、ジャレットが社会事業部主任に就任し家庭歴の調査が行われ、病院ソーシャルワークが広がったことを受けて、アメリカ病院ソーシャルワーカー協会が発足した(1918年)
リッチモンド
1917年
・「社会診断」の中で、ソーシャルワークを、社会的証拠の収集→比較・推論→社会的診断という一連の過程として規定し、これが治療モデルの始まりと言われている
1922年
・「ソーシャル・ケース・ワークとは何かに」おいて、「ソーシャルケースワークは、人間と社会環境との間を個別に、意識的に調整することを通してパーソナリティを発達させる諸過程からなり立っている」と定義している
・環境のもつ力に目を向けて、それを利用しながらパーソナリティの発達を図るという側面を打ち出した
診断主義のソーシャルワークの考え方
・フロイトの概念を基盤に、クライエントのい成育歴の調査診断、幼年期のトラウマの解釈基づく処遇に重点を置き、基本的ニード、身体的、社会的環境の相互関係によって人間が形成され、内的、外的な圧力によって個人の能力欠如が発生するとした

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2019.08.28 07:24 | ソーシャルワーク | トラックバック(-) | コメント(0) |
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相談援助の理念

クラブハウス・モデル
・1948年に最初のクラブハウスがアメリカに創設され、精神障害者の包括的地域リハビリテーションで、自助と相互支援の当事者型活動を特徴とする
社会資源
・ソーシャルニーズを充足するために活用される人材、資金、情報、施設、制度、ノウハウなどをいう
・フォーマルな資源とインフォーマルな資源とに分類することができる
社会資源の活用・開発
・ソーシャルワーカーは、さまざまな社会資源とクライエントをつなぐ仲介役を果たす
・社会資源の開発には、既存資源の修正(再資源化)と新規資源の立ち上げの二つの方法がある
ソーシャルアクション
・社会福祉の制度、サービスの創設・改善・維持を目指して、議会・行政機関や企業・民間団体に対して行われる社会的活動のこと
1)住民組織型:住民の身近な生活問題への対応
2)当事者組織型:福祉問題を共有する人たちの組織化や権利要求の行動
ソーシャルワークリサーチ
・さまざまな福祉課題の解決を導くために、関連するデータを収集・分析し、実証的な解明を図る技術
ソーシャルプランニング
・社会を構成する諸要素の変動によって多様化する社会福祉ニーズに対して、社会資源の確保などの課題を明確にして、社会計画をあらかじめ立てることでその変動に対応しようとする技術
ソーシャルアドミニストレーション
・福祉施設、医療機関などの組織運営・管理を、ソーシャルワークの観点から実践する技術

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2019.06.06 07:37 | ソーシャルワーク | トラックバック(-) | コメント(0) |
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相談援助の理念

ピアサポート
・同じような体験をした人が、対等な関係で仲間を支え合うこと
・ピアカウンセリング、ピアヘルパー、ピア・スーパービジョンなどがある
ヘルパーセラピー原則
・援助する人が援助される人よりもっと多くのものを得るという考え方
ファシリテーター
・グループなどで何かが起こるのを助け、促進する役割をもった人を指す
・会議やミーティングなどにおいて、議論をスムーズに調整しながら合意形成や相互理解に向けて調整する
メディエーター
・意見の食い違いなどが起こった場合、双方の意見を聞いて問題解決に導く仲介の役割をもった人
ナチュラルサポート
・障害のある人が働いている職場の従業員が、職場内において、障害のある人が働き続けるために必要なさまざまな援助を自然、もしくは計画的に提供すること
元気回復行動プラン(WRAP)
・当事者自身が自らの力で、生活や健康を管理することを目的とした、精神障害者当事者のセルフケアプログラムで、日常生活管理プログラム、注意サインに対処するプランなど、6つのプログラムで構成される
アファーマティブアクション(差別改善措置)
・被差別や格差の問題を抱えた弱者集団に対し、所属する環境におけるルールの改正や優遇措置の導入などにより、そのハンディキャップを是正するための積極的な行動をいう

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2019.06.05 05:00 | ソーシャルワーク | トラックバック(-) | コメント(0) |
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相談援助の理念

インフォームド・コンセント
・治療や手術、検査などを受ける際、前もって、その内容や期待される効果、起こり得る危険性などについて、医師から十分に説明を受けたうえで患者が与える同意のこと
アカウンタビリティ
・説明責任のこと
・相談援助活動において、援助における判断や介入の根拠、援助の効果やそのための費用についての情報の開示や説明を、関係者や社会に対して行うことが重要
ソーシャル・サポート・ネットワーク
・フォーマルサポートとインフォーマルサポートを有機的に結合して包括的に支援を行う
ソーシャルキャピタル(社会関係資本)
・人々の協調行動を活発にすることによって、社会の効率性を高めることのできる信頼、規範、ネットワークといった社会組織の特徴
ソーシャルポリシー(社会政策)
・労働政策や福祉政策のことを指し、行政責任のもと、策定・実施される
ソーシャルファーム
・ヨーロッパや韓国で発展している障害者の雇用形態で、障害者あるいは労働市場で不利な立場にある人々のために、仕事を生み出し、また支援付き雇用の機会を提供することに焦点をおいたビジネス
アウトリーチ
・相談援助機関に持ち込まれる相談を待つのではなく、地域社会に出向き、相談援助を展開していくこと

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