医薬品

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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鼻炎用点鼻薬

1.鼻炎の種類
・急性鼻炎は、鼻腔に付着したウイルスや細菌によって生じる鼻粘膜の炎症で、多くの場合、かぜの随伴症状として現れる
・アレルギー性鼻炎は、アレルゲンに対する過敏反応によって引き起こされる鼻粘膜の炎症
・花粉症は、花粉が原因で生じる
・副鼻腔炎は、鼻粘膜の炎症が副鼻腔にも及んだもので、慢性のものは、蓄膿症と呼ばれる
2.鼻炎用点鼻薬の働き
・鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤
・アドレナリン作動成分を主体とし、抗ヒスタミン成分や抗炎症成分を組み合わせて配合されている
・鼻腔内における局所的な作用を目的とし、多くの場合、スプレー式で鼻腔内に噴霧する剤形になっている
スプレー式鼻炎用点鼻薬の使用上の注意
・噴霧後に鼻汁とともに逆流しないよう、使用前に鼻をよくかむ
・なるべく鼻に容器が直接触れないようにする
・使用後は鼻に接した部分はティッシュペーパーなどで拭く
・他人との共用は避ける
鼻炎用点鼻薬の成分
1.アドレナリン作動成分
・交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、粘膜の充血や腫れを和らげる
成分名
・ナファゾリン塩酸塩、フェニフリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩

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2022.02.15 05:01 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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内服アレルギー用薬

2.内服アレルギー用薬の成分
1)抗ヒスタミン成分
抗ヒスタミン成分の使用上の注意
・まれにメキタジンは、重篤な副作用として、ショックアナフィラキシー、肝機能障害、血小板減少を生じる
・ヒスタミンは、脳の下部において覚醒の維持や調節を担っているため、ヒスタミンの働きが抑えられると眠気が促される
・眠気を生じるため、服用後は乗物類の運転操作をしてはならない
・ジフェンヒドラミンを含む成分は、一部が乳汁中に移行して乳児に昏睡を起こすため、授乳婦に使用してはならず、使用する場合には授乳してはならない
・ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、副作用として、排尿困難、口渇、便秘を生じる
・排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人はその症状が悪化するため、使用する前に医師などに相談する
2)抗炎症成分
・皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる
成分名
・グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、ブロメライン、トラネキサム酸
同じ作用の成分名
・カンゾウ(甘草)
3)アドレナリン作動成分
・交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる
・メチルエフェドリン怨嗟年は、血管収縮作用よる痒みを鎮める効果も期待できる

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2022.02.14 05:00 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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内服アレルギー用薬

1.アレルギーの症状と内服アレルギー用薬の働き
・アレルギーとは、免疫反応が特定のアレルゲン(抗原)に対して過激に反応する状態のこと
アレルギーが起こるしくみ
・アレルゲン(抗原)が体内に侵入
・免疫グロブリン(抗体)が、アレルゲンを特異的に認識し、肥満細胞を刺激
・肥満細胞からヒスタミンやプロスタグランジンが遊離
・ヒスタミンが周囲の器官や組織の表面に分布する受容体と反応し、血管拡張、血管透過性亢進が生じる(アレルギーの発生)
1)内服アレルギー用薬と鼻炎用内服液
・内服アレルギー用薬は、じんましんや湿疹、かぶれ、およびそれらに伴う皮膚の痒みまたは鼻炎に用いられる内服薬の総称で、抗ヒスタミン成分が主体として配合されている
・抗ヒスタミン成分に、アドレナリン作動成分や抗コリン成分などを組み合わせて配合し、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による諸症状の緩和を目的としたものを鼻炎用内服薬という
2.内服アレルギー用薬の成分
・肥満細胞から遊離したヒスタミンと受容体との反応を妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える
成分名
・クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩、トリプロリジン塩酸塩、メキタジン、アゼラスチン、エミダスチン、ケトチフェン

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2022.02.13 05:01 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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婦人薬

2.婦人薬の成分
1)女性ホルモン成分
・人工的に合成された女性ホルモンを補充するもので、膣粘膜または外陰部に適用され、適用部位から吸収されて循環血液中に移行し作用を発現する
成分名
・エチニルエストラジオール、エストラジオール
女性ホルモン成分の使用上の注意
・胎児の先天性異常の発生が報告されているため、妊婦などは使用してはならない
・授乳中の人は、成分の一部が乳汁中に移行するため、使用する前に医師などに相談する
・長期連用により、血栓症や乳がん、脳卒中が現れやすくなる
2)生薬成分
鎮静、鎮痛、女性の滞っている月経を促す
→サフラン、コウブシ(香附子)
血行の改善、血色不良や冷え性の緩和、強壮、鎮静、鎮痛
→センキュウ、トウキ、ジオウ
鎮痛、鎮痙
→シャクヤク(芍薬)、ボタンピ(牡丹皮)
鎮静
→サンソウニン(酸棗仁)、カノコソウ(鹿子草)
抗炎症
→カンゾウ(甘草)
胃腸症状への効果
→オウレン(黄連)、ソウジュツ(蒼朮)、ビャクジュツ(白朮)、ダイオウ(大黄)
利尿
→モクツウ(木通)、ブクリョウ(茯苓)
3.ビタミン成分など
疲労時に消耗しがちなビタミンの補給
→ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE
滋養強壮
→タウリン、ニンジン

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2022.02.12 05:00 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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婦人薬

1.女性特有の症状と婦人薬の働き
1)女性特有の症状と婦人薬の働き
・女性の月経は、子宮の内服を覆っている膜である子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに排出される生理現象
・妊娠可能な期間において、妊娠期間中を除き、ほぼ毎月、周期的に起こる
・月経周期は、約21日から40日と個人差がある
・さまざまなホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する
・加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少し、月経が停止して妊娠可能な期間が終了することを閉経という
・閉経の前後は、更年期(閉経周辺期)と呼ばれ、体内の女性ホルモンの量が大きく変動する
女性ホルモンの量の変化などに関連する女性特有の症状
月経前症候群
・月経の約3から10日前に現れる
・月経開始とともに消失する身体症状や精神症状
血の道症
・月経、妊娠、分娩、産縟、更年期などの生理現象や、流産、人口妊娠中絶、避妊手術を原因とする異常生理によって起こる
・抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下などの精神神経症状
・発症する年齢は、必ずしも更年期に限らない
更年期障害
・更年期において、不規則な月経周期、血の道症、冷え性、腰痛、頭痛、頭重、ぼてり、のぼせ、立ちくらみなどの症状が現れる

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2022.02.11 05:01 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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痔の薬

3.外用痔疾用薬の成分
5)止血成分
アドレナリン作動成分
・血管収縮作用による止血効果が期待できる
成分名
・テトラヒドロゾロリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩
アドレナリン作動成分の使用上の注意
・心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人は、その症状が悪化するおそれがあるため、メチルエフェドリン塩酸塩を含む坐剤および注入軟膏を使用する前に医師などに相談する
・高齢者は、心悸亢進や血圧上昇、血糖値上昇が現れやすいため、使用する前に医師などに相談する
収斂保護止血成分
・粘膜表面に不溶性の膜を形成し、粘膜の保護、止血に働く
・タンニン酸は、鎮痛鎮痙作用のあるロートエキスと組み合わせて用いられる
成分名
・タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、卵黄油
殺菌消毒成分
・痔疾患に伴う局所の感染を防止する
成分名
・クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、デカリニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノール
生薬成分
・新陳代謝促進、殺菌、抗炎症に効果がある
成分名
・シコン(紫根)、セイヨウトチノミ
ビタミン成分
・ビタミンE:肛門周囲の抹消血管の血行改善
・ビタミンA油:傷の治りを促す

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2022.02.10 08:03 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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痔の薬

3.外用痔疾用薬の成分
1)局所麻酔成分
・痔に伴う痛みや痒みを和らげる
成分名
・リドカイン、リドカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、ブロカイン塩酸塩
局所麻酔成分の使用上の注意
・リドカイン、リドカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩を含む坐剤および注入軟膏は、まれに重篤な副作用として、ショックアナフィラキシーを生じる
2)鎮痒成分
抗ヒスタミン成分
・痔に伴う痒みを和らげる
成分名
・ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンマレイン酸塩
局所刺激成分
・局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える
成分名
・熱感刺激:クロタミトン
・冷感刺激:カンフル、ハッカ油、メントール
3)抗炎症成分
ステロイド性抗炎症成分
・痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる
成分名
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル
ステロイド性抗炎症成分の使用上の注意
・ステロイド性抗炎症成分を含む坐剤および注入軟膏は、その含有量によらず、長期連用してはならない
グリチルレチン酸、リゾチーム塩酸塩
・比較的緩和な抗炎症成分を示す
4)組織修復成分
・痔による肛門部の創傷の治癒を促す
成分名
・アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アルクロキサ)

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2022.02.09 05:00 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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痔の薬

1.痔の薬と働き
・痔は、肛門附近の血管がうっ血し肛門に負担がかかることによって生じる肛門の病気の総称
・肛門部に過度の負担をかけることやストレスなどにより生じる生活習慣病
痔の予防
・長時間座ることを避ける
・軽い運動によって血行を良くする
・食物繊維の摂取を心掛ける
・刺激性のある食べ物を避ける
痔の主な病態
痔核(いぼ痔)
・肛門の血管群が部分的に拡張し、肛門部にいぼ状の腫れが生じたもの
・内痔核(直腸粘膜にできた痔核)は、自覚症状が少ない
・外痔核(肛門の出口側にできた痔核)は、出血や痛みを生じる
裂肛(切れ痔)
・肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態
痔瘻
・肛門陰窩(肛門内部の小さなくぼみ)に糞便のカスが溜まって炎症、化膿を生じた状態
・進行すると、あふれた膿により周辺部の皮膚がかぶれ、赤く腫れて激痛を生じる
2.痔疾用薬とは
・外用痔疾用薬は、痔核または裂肛による痛み、痒み、腫れ、出血などの緩和、患部の消毒を目的とする坐剤、軟膏剤または外用液剤
・局所に適用されるが、坐剤および注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある
・内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下成分、整腸成分などが配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的

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2022.02.08 05:00 | 医薬品 | トラックバック(-) | コメント(0) |